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企画書大公開

「もう制作物はできています」 自治体を巻き込む入魂の提案

アサツー ディ・ケイ 鳥取市「すごい! 鳥取市」

鳥取の魅力を100点紹介
鳥取市民が見つけた市の魅力100点をウェブサイトで紹介。ナビゲーター役は因幡の白兎をモチーフにした「すご! ウサギ」の「イーくん」。「海中に落とした差し歯を見つけられるほど透明な海がすごい!」「愛想のない『おはよう堂』のコスパがすごい!」など、ユニークなキャッチフレーズと写真で鳥取市の「すごい!」を掲載。今秋・今冬に追加され、100点になる予定。



キャラクターは、「すご! ウサギ」の「イーくん」。ピンク色はらっきょうの花がモチーフ。

1年間の委託契約でも2年後、3年後まで企画

「鳥取県には“スタバ”はないけど、日本一の“砂場(スナバ)”はある」と平井伸治県知事が“自虐”したのも今は昔。鳥取市は7月4日、シティプロモーション「すごい! 鳥取市」をスタートさせた。

核となるのは、鳥取市民が「すごい!」と感じる市の魅力100点を紹介するウェブサイト。オープン初日にはテレビ朝日のワイドショーで9分半取り上げられるなど、広告費換算で7億円を超える露出効果を得た。

提案したのは、アサツー ディ・ケイ(ADK)の田中淳一氏。昨年は愛媛県松山市を題材にしたアニメ動画を手がけ、5月29日に開催された短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2014」の第三回観光映像大賞では特別賞に輝いた。ほかにも東北などでシティプロモーションに携わっている。

今回は、鳥取市が、地場企業の事業支援の観点から地元に事業所のある会社のみの参加とし、支社のないADKは、現地の映像制作会社m&m、山陰中央テレビジョン放送と組んで入札に挑んだ。

田中氏の企画書は、ADKの営業担当者が「(予算)数千万円級」と評するほど充実している。企画詳細はもちろん、コミュニケーションのこれまでのあり方、今後採るべき方向性に始まり、市民や都市圏住民のインタビュー、施策を取り上げてもらいたいテレビ番組、自身が取り組んできた仕事の実績…などを盛り込んだ。

目を引くのは、作りこんだ制作物のイメージ。イメージというと漠然としたアイデアのようだが、現在公開されているキャラクターや、ウェブサイトの完成図がすでに企画書に入っている。

「アートディレクター(サン・アドの田中誠氏)には、苦労をかけましたが」と前置きしつつ…

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