『販促会議』が創刊されたのは1997年。そこからの16年で大きく変わったのは、インターネット環境です。プロモーションのデジタル化が一層進み、手法としての手軽さ便利さが増すと同時に、今や、いかにデジタルを活用しながら、リアルな体感・実感へと結び付けられるかが重要になってきました。この企画では、本誌で取り上げた特集や事例などを振り返りながら、これからの、新たなプロモーションの未来を探っていきます。
第4回 2005年
個人情報保護法全面施行によるプロモーションの変化
情報を持つことのリスクを企業が意識するように
シリーズ第4回は、2005年です。この年の出来事で、プロモーションに大きな影響を与えたのが、4月1日に全面施行となった「個人情報保護法」でした。これにより、企業の担当者は社内のみならず、取引先も含めて、どのような準備が必要なのか、他社はどうしているのかということについての関心が一気に高まり、編集部にも企業のプロモーション担当部門、広告会社、SP会社から問い合わせをいただきました。
そこで本誌でも、この動きを「特別シリーズ企画」として、3回にわたって取り上げました。中でも、個人情報を不必要に取得することのリスクを企業側も意識するようになったことから、多くの個人情報が集まるキャンペーン企画については、応募の方法が変化してきました。これまでは、活用するかどうか分からないままたくさんの項目を記入させるような形も多かったのですが、これ以降、応募時はメールアドレスと性別・年代など最低限の入力にとどめ、当選者に改めて詳細情報を聞く、というスタイルが増え、定着していきました。
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