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セラピストのスクール運営で人材育成 店舗コラボ、社員名刺など地道な施策で集客アップ

リラク 代表取締役社長 江口康二

企業が売り上げを高め、顧客を拡大――その過程にはいつでも販売の現場を大切にする社長の知恵が生きている。本連載では、販売の現場から次々とユニークなプロモーションを生みだす成長企業の経営陣を紹介。その販促の考え方を取り組み方とともに紹介する。
取材・文 上妻英夫(KIプレス)/経済ジャーナリスト メルマガ「いま、売れる方法はこれだ!『上妻英夫の販促大学』」

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「社員を育て、お客さまに質の高い安心な手技によるストレッチサービスをすることがまず販促になる」と語る代表 取締役社長 江口康二氏。

市場が伸張するリラクゼーション業

ストレス社会を背景に急成長している新産業がリラクゼーション業である。「抗疲労・癒し」市場が拡大傾向をみせているが、従来、いま一つ明確な定義もなく、あいまいな業界と言われていたが、新たな成長分野と位置づけられた。2013年10月30日に、総務省の日本標準産業分類に「リラクゼーション業(手技を用いるもの)」が新設され、全国9673の事業所(リラクゼーションスペース)に3万2879人が従事し、1392億円の市場規模(一般社団法人リラクゼーション業協会調べ)。3年連続のプラス成長で今後も期待される新産業である。この数字はエステ業界とほぼ同等の市場規模と指摘されている。

このような業界の中で、成長を続けている企業がリラク(本社・東京都渋谷区)だ。同社は2000年7月設立のベンチャー企業で、リラクゼーション施設「Re.Ra.Ku」をチェーン展開し、116店舗を関東圏(東京、千葉、埼玉、神奈川)に展開。業界の内外で注目されている企業の一つである。

同社は、スタジオ運営事業、リアルメディア事業、教育・スクール事業、フランチャイズ事業の4本柱で事業展開している。社員90名(平均年齢28.5歳)、FCも含めたグループの従業員は860名。売り上げは17億円(決算12月)で、今期25億円を見込んでいる。

江口康二社長は「成功ビジネスモデルとして10年以上、直営とフランチャイズで展開してきました。これからはFCチェーンを積極的に展開していきます。今期の出店は50を目標に動き出しています。当面、関東圏だけの進出ですが、若手経営者の育成を中核に据えて進めていきます」と話す。

同社は経営理念として「私たちリラクは、『愛と思いやりに溢れた社会の実現』を企業理念とし、ホスピタリティー事業を通して、愛と思いやりを持った『for you』スピリットに満ちた魅力的な人財の育成を使命としています」を掲げている。そして、会社の基となる精神である経営哲学として「愛・信頼・正義」を掲げている。

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