『販促会議』が創刊されたのは1997年。そこからの16年で大きく変わったのは、インターネット環境です。プロモーションのデジタル化が一層進み、手法としての手軽さ便利さが増すと同時に、今や、いかにデジタルを活用しながら、リアルな体感・実感へと結び付けられるかが重要になってきました。この企画では、本誌で取り上げた特集や事例などを振り返りながら、これからの、新たなプロモーションの未来を探っていきます。
第3回 2004年
モバイルプロモーションの登場と隆盛(2)
QRコードの登場で情報提供、サイトアクセスが容易に
シリーズ第3回は、いまから10年前の2004年です。第2回で取り上げた通り、インターネットに接続可能な携帯電話が一気に普及したことで、パソコンそして携帯電話によるインターネット経由のキャンペーン応募が一般化していきました。
その中で出てきた課題が、携帯電話ではキャンペーンサイトへのアクセスを促そうにも、文字を打ち込むのが大変であるということです。そして、その課題の解決につながり、現在もなおサイトへのアクセスの手段として活用されているのが、QRコードでした。QRコードを作成するソフトウェアが一般に無償公開されており、誰でも手軽に利用可能であることと、NTTドコモを皮切りに、QRコードを読み取る機能が最初から付いている携帯電話が広がり、その機能のことをテレビCMなどで訴求していったため、「モノクロの四角いブロックがあったら、それを読み取れば情報が得られる」という認識が広がりました。
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