エイブルは8月4日、東京・原宿に女性専用の賃貸仲介店「MAISON ABLE」1号店を出店した。全国に428店舗*を展開する同社が、女性にターゲットを絞って出店したのは初めてだ。併設のカフェで部屋探しをしていない人の来店も促し、潜在顧客の獲得を目指す。
*直営店のみ、2013年7月末時点。
オープン時には、TGC(8月開催)の会場で配布したオフィシャルうちわを持参するとドリンクが無料になる来店施策なども実施。1階の物件仲介・相談スペースにはソファ席を設け、まだ部屋探しの検討度が低い人でも気軽に相談できる雰囲気を目指す。
メゾンエイブルは、「東京ガールズコレクション(TGC)」のF1メディアと提携し、女性目線での賃貸仲介サービスを推進する「TGRoomプロジェクト」の一環として企画された。エイブル代表取締役社長の梁瀬(やなせ)泰孝氏によると、この取り組みの“象徴”として新店舗を出店したという。「これまで不動産業界は男性的なイメージが強かったが、女性の社会進出に伴い、部屋探しにも女性の視点が求められるようになった。すでにサービス面は、女性の営業担当者を増やすなどの拡充を進めているため、同店をそうした取り組みへの認知向上につなげたい」と同氏は話す。
賃貸物件情報は、「FASHION」「BEAUTY」「ACTIVE」という三つのカテゴリーごとに、同店スタッフが女性ならではの視点で選んだ物件を用意。例えば「FASHION=収納が充実」「ACTIVE=運動場が近い」など、入居後のライフスタイルを意識した提案が特徴だ。