著書『「言葉にできる」は武器になる。』がヒットしているコピーライターの梅田悟司さん。プレゼンの場ではどのように「言葉」を使っているのか聞かせてもらった。
プレゼンの場は「仕事モード」に陥りがち
僕はプレゼンをする際、いかにクライアントの「生活者モード」を引き出すかを意識しています。なぜなら、会議の場ではほとんどの方が「仕事だから、きちんと考えなければならない」と、「会社の方針はこうだ」「うちの社長はきっとこう言う」と大人の判断をしてしまうからです。しかし残念ながら、こうした「仕事モード」の会議室で想定したように生活者が反応してくれることはありません。広告は常に生活者の心に訴えかけるものなので、企業人としてではなく、生活者として向き合ってもらうのが理想的なのですが、真面目な人ほど「仕事モード」に入ってしまいやすいようです。
ですから、プレゼンではこの「仕事モード」を排除し ...