2016年 カンヌ 日本の受賞は全部で49作品
パナソニック「Life is electric」をはじめ、デザイン部門は相変わらず強い日本。しかし、他の部門が厳しい結果となった。カモ井加工紙「MT」と資生堂「HIGH SCHOOL GIRL?メーク女子高生のヒミツ」はこれまでに数多く国際広告賞を数多く受賞しているが、今回も2部門以上で受賞。オーストラリア政府観光局「GIGA selfie」も3部門での受賞となった。
カンヌライオンズに見る世界の広告2016
フィルムの審査で一番白熱したのは、グランプリやゴールドよりも、ショートリストに何を残すべきか。ブロンズに何を選ぶべきか、を議論していた時でした。その時挙がっていたのは、「これは本当に新しいのか」という意見。「新しさ」の中でも、特に目立ったのがそのカテゴリーにおけるアプローチの新しさです。その一例がFast Moving Consumer Goodsカテゴリでゴールドを受賞したSCAの「BLOOD」というCM。女性アスリートがけがを恐れずに、さまざまなスポーツに挑む姿が描かれています。一見、スポーツブランドのように見えますが、生理用品のブランドのCMです。ナイキやアンダーアーマーの表現だったら当たり前に感じますが、こうしたブランドがチャレンジしている点が評価されました。
グランプリを受賞したHarvey Nichols「Shoplifters」は監視カメラの映像を使うという斬新さやハードルの高さ …