ルミネ/企業広告「LUMINE CHRISTMAS 2024」OOH、ポスター、Web動画、新聞
「Borderless KAWAII」というルミネさんのシーズンテーマや、融合や未来感というキーワード、そしてLE SSERAFIMという存在があったので、そこをどうクリスマスというキャンペーンに結び付けるかという課題でした。
UP TO WORKS
オフNA:私は、私が嫌いだ。
S:---会社員・50歳---
SE: ガタンガタン(電車内ガヤ)
伊藤オフ:あと2駅か。
車掌:かけこみ乗車はおやめください…
次は…(車内アナウンス)
伊藤オフ:この満員電車に揺られる日々は…あと10年か。おっとっと、この歳でまだ平社員だし、あ、すみません、せめて課長くらいには…
伊藤:痛っ!(駆け込み乗車客にぶつかられる)
SE: プシュー(電車のドア閉まる)
伊藤:あっ、あ、ちょっと待って、お願い!
SE: ガタンガタン(電車が走り出す)
伊藤:うわあ…
SE: ガチャ…(ドアを開ける音)
伊藤:おはようございます…
山下: オイ、伊藤!伊藤:は、はい部長!
山下: なんだこの報告書は!?伊藤:あ…
山下: これも、これもこれも、ダメだ!伊藤オフ:まるで、自分自身に不合格の烙印が捺されたみたいだ。
伊藤オフ:あれ?この感じ、前にもあったような…(紙がパラパラとめくれ過去へ)
S:---25年前---
SE: ピピピッ(鳥のさえずりなど、屋上ガヤ)
伊藤:はぁ…
河合:伊藤くん、まーた不合格だったんだって?
伊藤:ま、まあな。
河合:でも、徹夜で頑張ってたよね。なにかに必死になれる人って、いいけどね。
伊藤オフ:しっかり者の女の子というのは、冴えない男をほっとけない生き物らしい。こんな私が、ごく普通に幸せなのは、妻と、娘のおかげでしかない。本当に、そう思う。
伊藤:あ、ただいま、どうしたの?
妻:この子、すごい熱なの。
伊藤:えー!大変だ!だいじょうぶ?だいじょうぶ?あ、病院!あのコンビニの向いの病院!
妻:あなた!そっちは歯医者よ!
伊藤:あ…
妻:あーもう、私に任せて。
伊藤:ゴメン…
医者: 今夜は安静にしてくださいね。
伊藤&妻:ありがとうございました。
伊藤:俺って本当…ゴメン。
妻:すーごい必死で、歯医者に…フフッ!(妻が思い出し笑い)
伊藤:なんだよー。笑うなよー。
妻:私ね、いざという時、必死になれる人、好きよ。
(過去のシーン)
河合:なにかに必死になれる人って、いいけどね。
伊藤オフ:私は、私が嫌いだ。でもこんな私を、合格、としてくれる人がいる。そんな人と一緒にいられるなんて、ごく普通なんかじゃない。すごく、すごく幸せだ。(現在へ戻る)
山下: 何ニタニタしてるんだよ。伊藤:あ、すみません。
山下: 遅刻もしてるんだぞ。伊藤:すみません。(明るく)
山下: だーかーら、その顔やめろって!伊藤:すみませんっっ!!!(すごく明るく)
S:認めあう、しるし。
S:50th Anniversary Shachihata Xstamper
CI:Shachihata
朱肉やスタンプ台がいらない便利なシヤチハタスタンプ。(Xstamperという名前です)その誕生50周年を記念したスペシャルムービーです。見た目はちょっと変わっていますが、目指したのは、上質なヒューマンドラマ。制作中はとにかく試行錯誤の毎日でしたが、クライアントとスタッフ全員の情熱であたたかな物語になりました。
(電通中部支社 尾崎敬久、𡈽橋通仁、阿南文)