学習塾・英進館が熊本県限定で6月より放送しているテレビCM「歩く男」篇が話題を集めている。映像は民族衣装を纏った男の子と制服姿の女の子が、薄暗い草原を歩いているところからはじまる。男の子は、自身の忘れ物を持った兄を見つけるまで歩くことを止めないといい、雨が降ろうとも、「少し休めば?」という女の子の制止も振り切ってひたすら歩く。なぜ歩き続けるのか?その理由はCMの最後で明かされるが、そのオチが「うまい」と思わず膝を打ってしまう。
英進館は福岡県、佐賀県など九州を中心に展開する学習塾。海外ではシンガポールにも拠点を持っている。同館がユーモアを交えたCMの放送をはじめたのは昨年6月から。その後、11月、2月と続き、シリーズとして今回は4作目にあたる。卒業式をパロディ化した第3作ではTCC新人賞(2015年度)を受賞した。
「CM制作のきっかけは、昨年3月の熊本地区での高校入試の結果が良かった(県内トップ高への合格者数・合格率が飛躍的に伸びた)ので、それを県内の方々に広くアピールしたかったからです。『生徒の学力をつけるためには、ユーモアも交えながら授業にひきつけなければならない』『入試本番直前の子どもたちをどうやってリラックスさせるか、笑わせるかを、全職員が真面目に考え、意見を出し合っている』という熊本地区教師陣の生徒への思いをオリエンで伝えました」。中学生の入塾のきっかけとして最も多いのは、友達を通じての入塾。生徒たちが学校で …