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BRAIN'S BRAIN

ブラシで描く「未来の自分たちの姿」

Santtu Mustonen

ブレーンのカバーを飾るのは、世界の先端を行くクリエイターたちの作品。「BRAIN’S BRAIN」では、「FUTURE」をテーマに彼らが制作したビジュアルとオフィスや仕事を紹介していきます。今月の表紙を飾ってくれたのは、ニューヨーク ブルックリン在住のサントゥ・ムストネンさん。ペインティングの作品です。

――表紙のアイデアについて教えてください。

今回の作品のコンセプトは、私たちの行動は未来にどのように投影されるのか?その考えのもと、制作しました。

――そのアイデアはどのように生まれましたか。

僕は、今日正しいと思って進めたことを次の日にやってよかったと思えるように過ごしたいと考えています。それは、どのように物事を見るかだと思うんです。雨が降っているとき、自転車に乗るのは嫌ですよね。でも、後で考えたら笑ってしまうようなことかもしれない、そう思うようにしています。今回のカバーの作品では、さまざまな形のブラシの痕跡を絵の表面に投影したいと考えました。僕たちの未来を形作るであろう、その行動を詩的にメタファーとして表現しています。

――日本の広告とデザインをどう思いますか。

日本の広告についてあまりよく知りませんが、常に日本のデザインに敬意を払っています。僕は、フィンランド人ですが、日本のデザインとフィンランドのデザインは、考え方や美的感覚が非常に似ていると言われています。僕の作品は、表面的には小綺麗でめまぐるしいように見えるかもしれませんが、常にナチュラルで、完成していないように仕上げることを心がけています。『侘び寂び』を理解しきれているか、わかりませんが、僕はその精神のよさを理解しているつもりです。日本を訪れた時に、もっと日本の哲学に関して学びたいと考えています。僕が、アート作品を作る時も、盆栽に手を入れる時も、自転車のフレームをつくる時も、セラミックを扱う時も、不完全の美を心がけています。

Santtu Mustonen

Q1. What is the idea for this cover?
and how did you make it?

My main concept was loosely based on an idea of how our actions are refl ecting into the future.

Q2. What made you come up with the idea?

I like to try to think that if I do something right today I will be thankful tomorrow. It is sort of a way of looking at things. Riding a bike in a rain might feel nasty but later I will think about it laughing. For the cover I wanted to create refl ective surfaces looking like organic spontaneous brushstrokes. They could work as a poetic metaphor for the actions that are shaping our future.

Q3. What do you think of Japanese advertisement and design?

I have to admit that I don’t know that much about Japanese advertisement but I have always admired Japanese design. I am Finnish and people tend to say that the aesthetics and design thinking has a lot similarities. Even though my art might look kind of slick and hectic I am always trying to keep something very natural and unfi nished. I am not sure how my understanding of wabi-sabi is different than the real Japanese view, but it is what I really appreciate. When I visit Japan, I want to learn more about the philosophy. Every time I make art, take care of my bonsai trees, build a bike frame or create ceramics, I want to give space for the beauty of imperfection.

 

01 Santtu Mustonenさんのアトリエ

 

02 Children of Paradise Granta
03 Cloud DesignMuseum(lenticular)

 

04 cobalt

 

05 Brooklyn Academy Of Music

 

06 Nature Anatomy
07 Oregon Chain Blade

 

 

Santtu Mustonen(サントゥ・ムストネン)
フィンランド出身。NYブルックリン在住の作家。彼にとって、最も興味をそそるのは、本来は整然と並べられるべきなのに、ベトベトした手や間違った道具を使って作られたグリッド、タイルや公共の場にある大型のゴミ容器など。Sunset Parkにスタジオを構えながら、泥やペイント、工具、コンピューターなどを使って日々作品をつくっている。

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