「うちで踊ろう」(2020年、星野源)他
名言ヅラしていなくて、みんなのおもちゃになるようなコピーが好きです。「ダッダーン」は幼稚園でゲラゲラ笑いながら真似していた、原体験とも言えるコピー。当時はダダンというのが商品名だということも知らず、ただ語感が面白くてひたすら繰り返していたのですが、それってコピーの究極の到達点ではないかと思うのです。意味がないけれど魅力的な言葉には今でも強い憧れがあります。
名作コピーの時間
エーザイ(チョコラBB)/1989年
○C/仲畑貴志
ライオン事務機(ライオンファイル)/1974年
○C/眞木準
映画『ショーシャンクの空に』より/1994年
○原作/スティーブン・キング
どうやったらいいコピーを書けるようになるのか。ずっと、15年以上その問いを考え続けている。
「コピーはポエムなのか?」論が噴出し、コピーが細かく分類され、いつの間にかコピーライターも「マス」と「デジタル等マス以外」に分かたれた。トレンドは後者であり、前者は「オーソドックス」と揶揄すらされている。
19歳。電通の塾に入ったとき、面接で「君はどんなコピーが好きなの?」と問われ、自然に浮かんだのは仲畑さんの「今日、私は、街で泣いている人を見ました。」だった …