読者の皆さんからクリエイティブの仕事をする上での悩みや課題を送っていただきました。その中から今回、職種にかかわらず、多くの方々に共通するであろう課題や悩みを編集部がセレクト。第一線で活躍中のクリエイターの皆さんに自身の経験やこれまでを振り返ってもらいながら、質問にご回答いただきました。
A:「何を」「どう見せるか」の
両極を一緒に考える
インターフェイスデザインやエディトリアルデザインと、そこで扱われる中身=コンテンツを作ることは、全くレイヤーが違います。「何をどう見せるか」と言う時、「何」が後者で、「どう見せる」が前者です。私はその両極を同時に考えることで初めて達成される物を作りたいと思っています。今は、「何」も、「どう見せる」かも、土台からグラグラしています。正直に言って、最終的な行き先どころか一歩先もわかりません。持っておくべきは、変化に身を委ねる柔軟性ではないでしょうか。
阿部洋介(あべ・ようすけ)
tha ltd. アートディレクター
A:楽しんでつくれる状態をつくる
制作からクリエイティブディレクションまで、さまざまなことをやってきましたが、結局のところ言えるのは「つくってるときが一番楽しい」し、「楽しんでつくったもの」は何がしかのよい結果を生むということです。だから ...