世界トップレベルの自動車部品サプライヤーとして知られるデンソーと、グループ会社のデンソーウェーブが共同開発した医療・医薬用ロボットVS-050S2が、最高位のグッドデザイン大賞に選ばれた。清潔性を維持するための機能とデザインが不可分な関係性を保ち、共に高いレベルに到達している点が評価された。
機能そのものがデザインに
現在、あらゆる産業分野においてファクトリーオートメーション化が進み、生産性や効率性を高めるためにロボットが活躍している。製薬や食品などの高度な衛生を必要とする工場でもロボット導入による自動化の需要は高まっていた。デンソーはそこに着目し、滅菌洗浄に耐性があり、洗浄が行いやすいロボットの開発を2013年より開始した。
「塵や埃、浮遊微生物を除去した滅菌環境(バイオクリーンルーム)のもとで稼働させるため、製造作業面でのパフォーマンスはもちろん ...