「うちで踊ろう」(2020年、星野源)他
名言ヅラしていなくて、みんなのおもちゃになるようなコピーが好きです。「ダッダーン」は幼稚園でゲラゲラ笑いながら真似していた、原体験とも言えるコピー。当時はダダンというのが商品名だということも知らず、ただ語感が面白くてひたすら繰り返していたのですが、それってコピーの究極の到達点ではないかと思うのです。意味がないけれど魅力的な言葉には今でも強い憧れがあります。
名作コピーの時間
サントリー ニューオールド/1995年
○C/小野田隆雄
東海旅客鉄道/1993年
○C/太田恵美
サントリー BOSS/2006年
○C/照井晶博、福里真一
CMプランナーだからなのか、思い出すコピーはCMのものが多いですね。ひとつ目の「恋は、遠い日の花火ではない。」は、たしか中2ぐらいのときに初めて見たのですが、「なんか大人になるって素敵だな。早く大人になって結婚して…でも…」と片田舎の布団の中で妄想していました。あれから20年。当時の自分に「馬鹿だね。結婚すらしてねえよ笑」と伝えてあげたいです。抑えの「OLD is NEW」もイイんですよね。「そうだ京都、行こう。」も言わずと知れた名作ですが、実ははじめて読んだとき、「は?何がいいの?」って思いました。というのも、僕は京都生まれ。大学時代も京都。東京に夢を抱いて上京してきたばかりの若者には、まったく届かないコピーだったのです。
しかし、不思議なのは上京して13年も経つと ...