海外で道を拓く日本人クリエイターのいまをレポート。今回は、NYでファッション誌のエディトリアルデザインをメインに手がけているアートディレクター、グラフィックデザイナー ノビ・カシワギさんを紹介する。
NYで20年の経験を今度は日本で活かしたい
「VOGUE」US版やファッションブランドJimmy Chooの周年記念誌のアートディレクションを手がけているのは、NY在住のノビ・カシワギさん。渡米してから約20年経つ。ファッション写真の勉強からアートディレクターの道に進み、自身のデザイン事務所ENDASH SPACEを立ち上げた。渡米のきっかけは、東京のデザイン学校を卒業するタイミングに参加した留学説明会。直感でなんとかなると思った。当時読んでいた雑誌「STUDIO VOICE」の「ファッション写真の現在」特集も後押しとなり、半年後にはNYの写真学校へ通っていた。「ファッション誌のカッコイイ写真は実は、アートディレクターがアイデアを出していたことを知ったのは ...