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国際ビジネス都市を象徴する新ランドマークタワーのV.I

虎ノ門ヒルズ ロゴマーク、サイングラフィック計画

森ビルが開発・施設運営を行う東京の新ランドマーク、虎ノ門ヒルズ。そのオープンにあたりロゴ、サイン計画のデザイン制作からグラフィック広告やDMなどのツールまでを一貫して手がけたサン・アド。そのクリエイティブについてAD の池田泰幸さんに聞いた。

01 Logomark

奇をてらわないデザイン

東京という都市の未来を担う国際ビジネスセンターとして、虎ノ門ヒルズが6月11日にオープンした。ビルの下に環状二号線が通り、最上階部には日本初上陸となるホテル「アンダーズ東京」、30フロアを有するオフィススペースのほか、約25店舗の多彩なショップがあり、地上には芝生広場など四季を楽しめる自然が広がる。

新橋・虎ノ門エリアは、欧米の多国籍企業やアジアの成長企業を積極的に誘致する国際ビジネスの要所への期待が高まっている。その象徴である新ランドマークタワー・虎ノ門ヒルズにふさわしいロゴマーク、ロゴタイプ、サイン計画を制作するために、池田泰幸さんは虎ノ門の“門”をデザイン、それをロゴとした。1本1本の線は道路を挟むビルを表しているようにも見え、白虎※の縦縞模様にも見える。「世界の情報が集まると同時に、世界に向けて情報を発信する門(ゲート)。そういう役割を担ってほしいという意味も込めています。ビル自体がスタイリッシュな構造なので、ロゴや書体もそれに合わせて細く縦長に。シンプルにすることで、いろいろな想像を膨らませてもらえばいいと思いました」。書体はトレードゴシックのコンデンスボールドを細く調整。堅実でありながら威厳のある雰囲気を出している。

サイングラフィック計画では書体の整理やレイアウトの指針を整備した。とくにこだわったのが周辺地図の案内板。日本の周辺地図は和英二つの表記を入れる必要があり複雑になりやすい。情報が多すぎるとかえってわかりにくくなる。そこで、ニューヨークの案内板を参考に考えたのが、建物よりも交差点名を大きく目印として目立たせる方法だ。「建物を目印に目的地に行く場合もありますが、『二つ目の交差点を右に折れる』など交差点名をたよりに移動することも多いからです」。

ピクトグラムもオシャレで先端的だ。特にトイレのは ...。

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