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感じるブックジャケット

紙吹雪 一枚の紙の上の無数の紙片

三澤遥

電子書籍では得られない紙の本の魅力のひとつが、手触りや質感だ。ブックジャケットをつけられるのも本ならではの楽しさ。さまざまな質感を持つ竹尾のファインペーパーを使用し、そこに多彩な印刷加工技術を掛けあわせることで、触って感じる新しいブックカバーを提案していく。

01 ブックジャケット

一枚の紙の上の無数の紙片

地上に舞い下りた祝福の紙吹雪。日本デザインセンターの三澤遥さんが制作したのは、本を読む人を幸せな気持ちにさせてくれるブックジャケット。

「使用した紙の“風光”という名から、風や光を受けて煌めきながらひらひらと舞い下りる紙吹雪のイメージが浮かびました。風光は白い紙の中でもとくに美しい白。加工だけで質感の異なる白を表現したいと思いました」。

空中に舞うシーンを切り取るのではなく、地面に落ちた紙吹雪という一枚のグラフィックスとして定着させたいと三澤さんは考えた。紙吹雪の一片は ...

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