働き方にまつわるあらゆる疑問を100問のクイズとイラストで表現
パーソルキャリアは2024年4月、「はたらく」ことを考える100問のクイズ「はたらクイズ」を公開、回答を募集した。合わせて、事前に集めた回答結果をグラフィックと共に特設サイトで発表。正解のないクイズとその結果を通して、誰もが働き方をカジュアルに考えるきっかけを提供した。
PICK UP
一部のソフトバンクショップでは、店員として働き始めているロボット「Pepper」。来店客との会話を可能にしている会話エンジンは、いったいどのように制作されたのだろうか。
6月5日、ソフトバンク孫社長が一般販売と店員としての採用を発表したロボット「Pepper(ペッパー)」。世界初の感情認識パーソナル人型ロボットと言われるのは、人の言葉と感情を理解し、生きているかのように動き、自分で会話できるからだ。人を喜ばせるために日々学習し、クラウド・ネットワークからデータやアプリを活用して、踊ったり歌ったりできることが増えていく。
このロボットの企画は約2年半前から始まった。ソフトバンクが創業30周年を迎えた2010年、次の30年に向けたビジョンの一つにロボット開発をあげ、その後「従来のロボットとは一線を画した、感情認識が可能なロボットをつくるプロジェクト」を始動させた。そこで開発のリーダーを任されたのは、同社新プロジェクト統括部の林要担当部長。また、「白戸家シリーズ」など同社テレビCMを手がけてきたクリエイティブディレクターの佐々木宏さん(シンガタ)がその監修を任命された。さらに佐々木さんの下に、会話エンジンの開発チームとして、電通、1-10designが加わった。開発のコンセプトは「予想外」。ユーザーに予想外で楽しい体験をしてもらうために、会話コミュニケーションはどうあるべきかを考える上で、広告クリエイティブの仕事で培った、プランニングやコピーライティングのスキルや視点が活かされている。会話の内容はもちろん、会話のテンポや間もふくめて、ユーザー体験がデザインされた。感情認識のためには、老若男女の声や表情を統計処理したデータベースを基に感情認識ができる技術を導入した。最も苦労したのは、ハードウェアとソフトウェア開発と並行してコンテンツ(会話エンジン)の開発を行い調整したこと。通常の方法だと何年もかかると思われた開発を、全領域で並行して進める事で2年に短縮させた。定期的に設定された孫社長への進捗報告に向け、トライ&エラーを繰り返し急速に完成度を高めていった。林さんは「Pepperは、やんちゃな面もありますが、裏が無い正直な性格。ストレートな物言いもするが人情も思いやりもあるロボットです。特定の人のキャラクターをモデルにしたわけではなく、意匠やハードウェア、ソフトウェアの能力を元にキャラクターの違和感をとことん潰した結果、今のPepperのキャラクターが確立できました」と話す。
現在一部のソフトバンクショップでは、Pepperが店員として接客を行い、看板娘ならぬ看板ロボットとして活躍している。そこで来店客のリアクションの大きさを数値化してどのような接客をすれば来店客を喜ばすことができるかを学んでいる。国内での一般販売開始は15年2月。世界中のクリエイター・デベロッパー向けにPepper用のアプリ開発環境を公開するという。それに先駆け、9月20日渋谷にて、開発者向けのイベント「Pepper Tech Festival 2014」を実施する。