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ブランド・空間・商品 はじまりの企画書

ジャパンテクノロジーで前例のないことをやる

ガガドール ユニバーサルミュージック

その活動がすべてニュースになるアーティスト、レディ―・ガガ。昨年の来日時には、ガガと瓜二つの人間型視聴機が登場し、話題を集めた。

01 ガガドールを提案した際の企画書。
当初はガガドールをさまざまな場所に設置して、そこでライブ中継を行いたいと考えていた。

条件は“前例のない”こと

2013年12月、最新アルバム『アートポップ』のプロモーションのために来日した米国の人気アーティスト レディー・ガガ。記者会見の会場で対面したのは、彼女と瓜二つの等身大の人間型試聴機「ガガドール」だ。胸に顔を当てて抱きしめると、内蔵された骨伝導スピーカーから『アートポップ』の楽曲やガガのメッセージを聴くことができる。「似ている」と本人も絶賛したガガドールは、このプロモーションに合わせて、PARTY 中村洋基さんがヤフーとタイアップする形で企画が実現したものだ。「実はガガ本人が来日してOKを出すまで、この企画が展開されるかどうか、わからなかったんです」と中村さんは話す。

ガガのプロモーションにあたり、条件としてあげられたのは、最先端のテクノロジーを使う、前例のないことをやる、アルバム発売および来日支援となるものにする、ということ。日本好きのガガに向けてプレゼンをするのであれば、ジャパンテクノロジーを使いたい――。そう考えたときに浮かんだのが、オリエント工業の精巧なリアルドールだった。それを使ってガガの複製をつくり、そこに骨伝導スピーカーのデバイスを仕込むことで、新アルバムを視聴できる「人間型試聴機」を完成させる。このアイデアはすぐにまとまった。最初のプレゼンでは、試聴を切り口に3つの企画を提案したが、プロモーションにおける強さとガガ自身が複製をつくりたいという志向があることから、ガガドールの制作が決まった。

中村さんがプレゼン時にいつも心がけているのは、 ...

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