IDEA AND CREATIVITY
クリエイティブの専門メディア

           

C-1グランプリ

赤松隆一郎と日座裕介が選んだ「ジョギングを始めてみたくなるコピー」

プロ・アマ問わず競うコピーバトル、C-1グランプリ。今回は赤松隆一郎さんと日座裕介さんによる「ジョギングを始めてみたくなるコピー」。二人の気持ちをグッと動かしたのは、どのコピーだったのでしょうか。

出題テーマ:ジョギングを始めてみたくなるコピー

応募されたみなさん、おつかれさまでした。ヒザくんと2人で楽しく審査させてもらいました。テーマが「ジョギング」だっただけに健康にいい、ダイエットにいい、走ったあとはビールが美味しくなる、走っている途中で素敵な誰かに出会えるかもしれない、といった切り口が多かったように思います。

選ばせてもらったものは、

・ひと味違った切り口のコピー。

・似た切り口ではあるけれども、完成度の高さで抜け出てきたコピー。

の、どちらかです。

いずれにせよ、ヒザくんと僕、2人ともが気に入って数日たった後でも思い出して「あのコピーはよかったよね」と話ができるものばかりです。そんなわけで入選コピーの紹介にいってみましょう。

img02


084_04.jpg

グランプリ

まず、顎のラインが変わります。

島本剛(ユイ制作室)
ジョギングそのものの魅力を伝えたい思いもありましたが、人がなにかを始めるきっかけというのはもっと現実的でストレートな一言のような気がしたのでこう表現しました。大変光栄な賞をありがとうございました。

健康やダイエットに効く、という切り口のコピーの中で他のコピーが球速100キロくらいだとすると、これは152キロくらい出てます。速くてシャープ。そして走ってみたくなります。「まず、」っていうのがいいですね。おめでとうございました。お祝いに今から皇居で走ってきます。(赤松)

実は、ここ半年ほど全く走っていないのですが、そうすると「まず、顎のラインが変わります。」。あれだけシャープだった顎が、今やタプタプ安西先生状態。僕のように一度走るのを辞めてしまった人にも効くコピーですね。なんだか走りたくなったので、今から大阪城公園行ってきます。(日座)


084_03.jpg

「ちょっと走ってくる」とか、言えるよ。

與嶋一剛

カラダにいいよ、という切り口から離れて「言えなかった台詞が言える」というのがいいですね。言うだけなら誰でも言えるじゃないか、と思われる方もいらっしゃるでしょうがこれ実際、走ってないとなかなか言えないもんです。そんなわけで今から皇居で走って来ます。

むしろ、走らない時間が充実してくる。

中野大介

なるほどその通り、と一番思えたコピーでした。この視点は数あるエントリーのなかでもこれ一つだけでした。おそらく書かれた方はランナーじゃないでしょうか。グランプリの 「まず顎のラインが変わります」 とセットにしてまず顎のラインが変わるんだ、そして何より走らない時間が充実してくる、とか言われたら僕なら走りたくなりますので、今から皇居で走って来ます。

皇居で巨乳に抜かれた。

石神慎吾

おっぱい揺れてる系コピーで沢山あった中でもリアルかつ具体的、さらに語呂も良くて好きです。ありがとうございました。今から皇居で走ってきます。

昨日の運動会、パパかっこわるかったね。

東島未來

情景が浮かんできて笑えます。子どもの台詞なのが良いです。僕も11月にパパになる予定なので家族をがっかりさせないためにも今から皇居で走ってきます。


ファイナリスト

おとなは、走ると褒められる。

及川伸

軽くなるのは、ココロです。

鈴木一真

きっかけはジョギング。そして、結婚しました。

三吉学(西尾印刷)

男のぽっちゃりブームは、来ない。

田中智仁


    FROM TCC

    2003年から始まったTCCホール・オブ・フェイム。その名の通り「コピーライターの名誉殿堂」です。今年度は、小野田隆雄さんに決定いたしました。顕彰式は10月にTCC賞授賞式とあわせて行われます。

    http://www.tcc.gr.jp

イラストレーション:イトウツヨシ

無料で読める『本日の記事』をメールでお届けいたします。
必要なメルマガをチェックするだけの簡単登録です。

お得なセットプランへの申込みはこちら

C-1グランプリ の記事一覧

赤松隆一郎と日座裕介が選んだ「ジョギングを始めてみたくなるコピー」(この記事です)
中尾孝年と河西智彦が選んだ「大阪に転勤したくなるコピー」
佐々木圭一とはあちゅうが選んだ「自分にまったく興味のない相手を、デートに誘うコピー」
福部明浩さん、阿部聡子さんが選んだ「子供にゲームじゃなく本を読みたいと思わせるコピー。」
小野田隆雄さん、原耕一さんが選んだ「もっとラジオを聞いてもらうためのコピー」とは!?
廣瀬大&井戸正和が選んだ「さあ、生まれよう!」と思ってもらうコピー

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
ブレーンTopへ戻る