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デザインプロジェクトの現在

設立から1年目のチャレンジが始まる

川島蓉子

第1回:東京・外苑前の青山通り沿い、伊藤忠ビルの隣に、飲食店やアートギャラリーが軒を連ねる「シーアイプラザ」がある。この一画に、私自身が所長を務めるifs未来研究所が、サロンを構えることになった。一般の方に向けて解放し、ワークショップやトークショーを行っていく。このサロンが意図するところや、6月に予定しているオープン後の経過について、3回にわたってレポートする。

01,05 5月末、外苑前にオープンする未来 研サロンの内観図。コクヨファニチャー、コクヨS&T、
ポーラ・オルビスホールディングス、ルミネ、ロック・フィールドが参加する。

リアルな研究所=サロンが欲しい!

そもそも伊藤忠ファッションシステムが、近未来のライフスタイルを研究・発信することを目的に、ifs未来研究所(以下、未来研)を立ち上げたのは、昨年5月末。所長を務める私が志したのは、100年後の遠い未来ではなく、今から地続きの未来について考えることだ。また、仕事しているさまざまな企業から、「近未来に向けた自由な発想を広げたい」、「他企業とつながって新しい挑戦をしたい」という声を数年前から耳にしており、何とかお手伝いできる組織を作れないかという思いもあった。建築家、デザイナー、コンサルタント、ジャーナリストなど、海外勢も含めた7名のメンバーと、近未来のライフスタイルにまつわる研究を行いながら、企業からの依頼や相談に応えていこうと、未来研を立ち上げたのである。

昨年5月、東京ステーションホテルで行った未来研のお披露目会には、多くの人が集ってくれた。各界の経営トップやクリエイターをはじめ、年代、世代、男女を越えた人たちが、自由な交流をしてくれた。「新しい出会いを楽しめた」、「普段ができないご縁ができた」といった感想を耳にし、人と人、情報と情報が交流する場作りを、もっとやらなければと思うようになった。

未来研は、研究所と謳っているにも ...

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