2013年に発売80周年を迎えた「ビスコ」。ロングセラーブランドゆえに、新しいコミュニケーションの切り口に悩んでいた同ブランドがスタートしたのは、「サンタクロース」を応援するプロジェクトだった。
「サンタを応援」が天草の人の心つかむ
2013年9月7~9日の3日間にわたって開催された「第1回世界サンタクロース会議(サンタ会議)in天草」。サンタクロース(サンタ)の本場・デンマークに世界中のサンタが集う「世界サンタ会議」を、日本でも開催したい――クリスマス文化を盛り上げ、クリスマスの正しい過ごし方を世界に広めることを目的に活動する「グリーンランド国際サンタクロース協会」から、アジア唯一の「公認サンタ」として認定されているミュージシャン・パラダイス山元さんの発案で実現したイベントだ。デンマーク以外での開催は世界初の試み。
このイベントをスポンサードしたのが、昨年発売80周年を迎えた、江崎グリコの「ビスコ」。クリスマス文化の振興を応援することを目的に、新たなプロジェクト「サンタ♥ビスコ」を立ち上げた。ロングセラーブランドであるがゆえに、消費者調査では「懐かしい」というイメージが先行しがちのビスコ。「サンタ」をコミュニケーションの新たな切り口とし、コアターゲットである親子層に改めてブランドイメージを訴求したいと考えた。