
01,02 11月19日の「世界トイレの日」に昭和記念公園に1日限定で登場したトイレのインスタレーション。当日は天候に恵まれ、多くの紅葉客が訪れた。
「3人に1人」の事実
ストレートに伝える
公園に3つのトイレの個室が並んでいる。右と左は普通のトイレ。だが、真ん中の個室のドアを開けると、地面に便座が埋まっている。壁には「トイレがあるのは当たり前だと思っていませんか?」のメッセージ。
このトイレは、国連が2013年から定めた「世界トイレの日」(11月19日)に合わせ、日本ユニセフが昭和記念公園に設置したもの。世界ではいまだに3人に1人がトイレを使えない現実がある。トイレがないために屋外などで排泄せざるを得ず、排泄物に含まれる細菌などが拡散し、下痢などを引きおこす。毎日、下痢で5歳未満の子ども1600人もが命を落としている。
この問題の認知を高めることが、今回の「見えないトイレ」の目的だ。周辺には説明パネルを設置し、訪れた人たちにはパンフレットを手渡し、トイレにまつわるクイズイベントも実施した。特設サイトには、トイレ不足の引き起こす問題をわかりやすく解説したアニメ動画もアップしている。