NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」などに出演し話題の女優有村架純さんが、10月からオンエアされている亀田製菓「亀田の柿の種」のテレビCMに出演している。
「柿の種」は多くの製菓会社が発売する中で、亀田製菓の柿の種が約7割の圧倒的なシェアを誇る。大人から子どもまで年代・性別問わず食べられている商品であるが、20〜30代の女性には「知っているし、食べたこともあるけど、自分では買わない」という人も多いことが課題だった。そこで今回のテレビCMは「若い女性にターゲットを絞りつつも、ナンバーワンというポジションと、それを支えている品質をしっかりと伝えるものにしたいと考えました」と同社マーケティング部で柿の種ブランドを担当する鈴木智子さんは話す。
プレゼンは大きな方向性を示す企画、演じるキャスト、細かなセリフなどの詳細といった、複数の段階に分けて行われた。まず決定した企画の骨子は、「米菓売上ナンバーワン」と実績を大きく打ち出し、「王道感」を出していくもの。そしてその中で女性に訴えかけていくことを目的にキャストに起用されたのが、有村架純さんだった。実はCMの企画を練っていたのは今年春頃であり、まだまだ有村さんが「あまちゃん」で話題になる前。「社内でも知らない人がほとんどでした」と鈴木さんは振り返るが、世間一般でもネガティブな印象を抱いている人がおらず、演技力や男女ともに好かれる雰囲気など、「絶対に人気が出る」と確信し、起用を決定した。