広告、CDジャケットのアートワークやアパレルブランドとのコラボレーション、さらにはトートバックやオリジナルのマグネットなど、大野彩芽さんのコラージュから生まれるビジュアルは、あらゆる素材で展開されていく。
01 bedsidedrama「2013-14 AW ROOM©&CUT&PASTE&ME」(テキスタイル)
02 bedsidedrama「2014 SS UNKNOWN NOSTARGIA」(テキスタイル)
デジタルでアナログの魅力を引き出す
大野彩芽さんが意識的にコラージュを始めたのは大学生の頃。夏休みに出された「スケッチブック1冊を自分なりの表現で埋める」という課題がきっかけだ。イラストを描いていたものの途中で嫌気がさし、それを切り貼りして作品をつくった。「そのときの解放感や楽しさのまま、いまものめり込んで作品をつくり続けています」。「シンプルでクリアなデザインが主流の世の中で、ズレやノイズを持った作品を生むことが自分の役割」だと考え、集めた素材をハサミで切るときも、あえてラフに切ることでアナログの魅力を引き出す。