2020年東京五輪に向けたクリエイターの挑戦

クリエイターに聞く2020年未来予測(2)

西村真里子(バスキュール)

クリエイターに聞く2020年未来予測(1)はこちら

2020年の東京オリンピックでは何が起きる?クリエイティブ産業とテクノロジーの視点から、2人のクリエイターが予測する。

オリンピック×テクノロジー=Equolity-Olympic Equolympic

文・西村真里子(バスキュール)

02 「Meet the Superhumans」キャンペーン
03 The Most Powerful Arm Ever Invented
体中の筋力が弱る筋ジス患者へのドネーションを呼びかけるために開発された、世界初の書くことに特化したバイオニックロボットアーム。
04 Bionic Lens
場所に応じた文字情報を映しだすなど、さまざまな情報のインプット・アウトプットが行えるコンタクト型デバイス。

平等なオリンピック=イコーリンピック

2020年のオリンピック・パラリンピックは選手も観客も世界中のみんなが平等に戦い、応援できるオリンピックになるんじゃないかなぁ?と思っています。

平等なオリンピック=「イコーリンピック」。「平等」を掲げる一つ目の理由としては、肉体の不完全性を克服する意味での身体機能の平等性がパラリンピックをより盛り上げると考えます。2013年のカンヌライオンズで英国のテレビ局「チャンネル4」がパラリンピックのCM「Meet theSuperhumans」を制作しましたが、メディアの応援だけではなく、テクノロジーカンパニーがパラリンピック選手を応援する動きが活発化するのではないかなぁ、と。

先端の技術力と創造的アイデアを兼ね備えたWebサイトを選出するFWA(TheFavorite Website Award)に今年選出されたロボットアーム「The Most PowerfulArm Ever Invented」などを見ていると、テクノロジーの進化はクリエイティビティをもって肉体の不完全性を補いはじめると感じます。クラウドファンディング「Change.org」などのソーシャルプラットフォームを活用して、パラリンピック選手自ら最新テクノロジーで肉体補完を依頼するケースも出てくるかもしれません。

また、テクノロジーの進化は選手の肉体の不自由性を軽減させる方向だけではなく、応援する側へも同様に作用していくと考えます。耳や目が不自由な方も楽しめるオリンピック・パラリンピック。セカンドスクリーンアプリで必要な情報を補って、平等に試合観戦が楽しめるようになるでしょう。「平等」を掲げる 2つ目の理由は、デジタルデバイドの縮小、スマートデバイスの普及により世界中の多くの人々がオリンピック・パラリンピックゲームを楽しみ、感動することができるようになると考えるからです。例えば、選手にコンタクトレンズ型デバイス「Bionic Lens」を装着してもらい、選手の視点から競技を楽しむことができれば、より臨場感が増し、競技そのものにも関心が高まる可能性があります。このBionic Lensは盲目の方向けに、電子信号を介して脳に視覚情報を送る技術の研究も進んでいます。盲目の方が競技観戦を楽しめるようになるかもしれません。もちろん既にロンドンオリンピックが"ソーシャリンピック"と呼ばれたように、人々の応援メッセージが国を超えて選手を応援する流れは 2020年まで続くと思います。

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