プレゼンの現場では悩みがつきません。「説得力のあるプレゼン資料のつくり方は?」「クライアントの"好み"の修正には何と返せばいいの?」若手デザイナーから寄せられたプレゼンのよくある疑問に、3人のアートディレクターに答えてもらいました。

Q
情報を目立たせるために「文字をもっと大きく、太くしてほしい」と言われたときの対処法はありますか?その他に、よく使うロジックや応用できる考え方があれば教えてください。(デザイナー/ 34歳)
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A 「対処法」はありません広告で情報が目立ってはいけないという前提がよくわかりませんが、もしも「文字でけぇのなんかダサくね」だの「とりあえず英語の方がカッコよくね」だの、そういった理由で質問しているのであれば対処法はありません。博報堂にいた頃に、クライアントにもコピーライターにも無断でコピーを50%の大きさにして入稿してしまった先輩ADがいましたが(いまとても偉くなっています)、あなたが応用できるかどうかはわかりません。(石井) |
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A 想像を超える目立たせ方を提案するよくある話ですが「大きく、太く」がしてほしいわけではなく「目立たせたい」だけ。ならばデザイナーとしての腕の見せどころです。位置や色やラインや、もしくは思ってもみなかった「目立たせ」方法が見つかるかもしれません。彼らの想像をちょっとだけ超える提案をすると、頼られるし次にも繋がりますよ。(田中) |
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A まずは自分を疑ってみる相手の感想は、貴重な冷静で客観的な意見です。相手の言うことが「気に入らない」としている自分の冷静さを疑ってみることもやってみませんか。世の中はデザインであふれていますが、それぞれにデザイナーがいて、これでよし、とクライアントに認められて世に出てきたものたちです。もちろんときには「ああ、うるさい!このままでいかせていただきます」と自信を持って啖呵をきるのもありでしょう。応援します。(菱川) |
Q
最終的にクライアントの社内の好みで修正されたり、選ばれたりすることがあります。それではバランスがおかしいとか、その使い方では効果がない、と説得してもなかなか理解してもらえません。どうしたらこういう事態を避けて、説得力を上げられますか?
(デザイナー/ 30歳)
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